【オーバーロード】廃ネトゲプレイヤーの“最後の寄る辺”──再会か、失われる人間性か、孤独な支配者の成り上がり戦記!

オーバーロードコミック版表紙画像 チート・バトル・無双系

この作品、アラフォーネトゲ男子に刺さる!

その心は人か悪魔か
最強にして内にも外にも苛烈
魔王のような主人公・モモンガが、孤独と覇道を歩む異世界戦記モノです。

昨今の異世界系フォーマットとしては最古に近い作品
2010年にはゲーセン専門誌の「Arcadia(アルカディア)」で
原作小説としてすでに連載されていたそう!

  • 異世界の悪役として君臨しながら敵にも味方にも“容赦ない”決意にシビれる
  • ↑たまに一部の容赦があるのがさらにいい!
  • 本当の化け物になるのか、人間性を保つのか、そんな心の物語を楽しみたい
  • ダークファンタジーの中で光る“カリスマっぽい判断”に触れてみたい

世界が正しく恐れる、絶対的な存在が
関わったものを守るのか、滅ぼすのか
それはいまだ多くを語らないモモンガのみが知る…

そんなあなたにおすすめなのが
『オーバーロード』です!

おじさんオーク
おじさんオーク

アルカディアはマブカプとかメルブラでお世話になりました

邪教徒おじさん
邪教徒おじさん

当時はwikiや動画サイトも無かったですからね~

あらすじ(ざっくり)

かつて現代世界で一世を風靡した体感型ネトゲ
DMMO-RPG『ユグドラシル』。

そのサービス終了直前

それぞれの事情により、もはや散り散りとなったギルド仲間を思いながら
ギルド長として、最後のひとときを
ギルド基地「大墳墓ナザリック」で過ごすためにログインしていたプレイヤー“鈴木悟(モモンガ)”は

気が付くとゲーム内のキャラクターとして
ナザリックごと異世界に転移してしまっていた──!

しかもゲーム内の部下だった屈強なNPC・守護者たちは
今はまるで生きているかのように返事を返します。

そんなNPC達とともに
モモンガは最強クラン、かつてのアインズ・ウール・ゴウンの一員
骸骨姿の魔法詠唱者(マジック・キャスター)として
かつてのギルド仲間たちが築いたナザリックと共に異世界での活動を再開。

しかしそこは、単なる冒険の地ではなく──
ユグドラシルの絶対的支配者”としての
責任と重圧がモモンガを襲う世界だった…。

かつての仲間たちが心を込めて創った守護者の部下達とともに
モモンガだけのアインズ・ウール・ゴウンによる
新たなユグドラシルが幕を開けます。

(NPC=ノンプレイヤーキャラクターの略、いわゆるコンピュータキャラクターです)

おじさんオーク
おじさんオーク

ユグドラシルというネトゲは実際にありましたが(2011年3月)、まさかこちらが先(2010年)だとは思いませんでした

邪教徒おじさん
邪教徒おじさん

同期メビウスオンラインのcβtの合間に遊んでました

金髪ロリ騎士
金髪ロリ騎士

さっきからおっさんども…

あらすじの詳細を見る(わりとネタバレあり、注意!)

内容の大半はナザリックNPC達の成長に関する物語です。

ユグドラシルに似た異世界での
小さなミッション(調査)を繰り返しながら
中盤~終盤にかけて、モモンガ一行のかじ取りが定まっていきます。

大墳墓ナザリックで働く守護者たちは
ギルドのメンバーたちの愛を注がれた絶対的忠誠を誓うNPCですが
サービス終了以降、まるで創造者のような“意志”を持ち始めていました。

本来NPC自身では考えられないような思考・行動や
ときには禁忌である君主・アインズの足かせとなる感情すらも芽生え、戸惑い
アインズはその心に大きく喜び、彼らに容赦のない試練を与えます

その一方で元は普通のサラリーマンだったアインズ(=モモンガ)は
彼らの期待に応えようと“アインズ・ウール・ゴウンのギルド長”として振る舞う決意をしますが

表向きは冷酷無比な征服者、
だがその内面では、人間らしい情や常識、そして孤独が渦巻いていました──。

大切な仲間たちと築いた宝物・ナザリックを護るために
ときには、人間を辞めたかのような容赦のない判断も下します。

正体を隠し、異世界を調査し、時に人助けをしながら、
彼はユグドラシルの仲間に会いたい一心による
“世界征服”という大義を掲げて進んでいく。

悪魔のような仕打ちを成してなお
“自分は、まだ人間なのか?”
その問いの答えを探しながら――。

個人的に推せるポイント!

  • チート無双でありながら、ユグドラシルと異なる世界への“用意周到”というリアルさが絶妙
  • アインズ様の冷酷な指揮と微かに残る人間性のギャップが混乱を招く
  • 統治者・戦略家としてのロジック的な魅力もあり、大人の知的ファンタジーとして秀逸!

ばらばらになったユグドラシルの仲間たちを探すモモンガの心と
かつての仲間たちとの大切な居場所アインズ・ウール・ゴウンを守るべく
最強クランを預かったアインズ様としての徹底した最強ギルドマスターとしての覇気。

──その間に揺らぐ人間と悪魔の二面性こそ本作最大の魅力でしょう。

少し気になるかも?

  • NPCへの期待を込めた一部の指令がパワハラ上司を彷彿とさせる
  • 人間国事情の展開がやや冗長に感じるやも?
  • 果たしてこれだけ死ぬ必要があったのか?という、人によっては首をかしげる描写もあり

敵味方問わず登場人物たちへの苛烈な当たり具合は
人間性を失うかもしれない、覇道をつき進むアインズ様らしい内容です。

この世界の登場人物を駒としてしか見ていないような
きわめて冷酷な判断は賛否両論ありますが
このヒヤヒヤする展開こそ“オーバーロード”の醍醐味でもあります。

とにかくコミック刊行ペースが遅いと散々言われてきた本作ですが
ようやく第一部が完了。

漫画作家さんが交代し
<新世界編>(漫画:Matsuki)が2024年にスタートしました。

(原作小説の位置でいう10巻/18巻あたりからスタートとのこと)

<新世界編>のコミック第一巻が2024年の9月
第二巻が2025年の3月発売と(今のところ)順調ペースですので
2025年の秋くらいには三巻発売も期待できそうです。

おじさんオーク
おじさんオーク

結果オーライですがアインズ様のやり口は恐い上司を見ているかのようです

邪教徒おじさん
邪教徒おじさん

織田信長や現代のGAFAの親方もこんな感じなのでしょうか

まとめ:最強の骸骨魔導士、その中に宿る人間と悪魔の“二面性”

✅ 異世界転移×人外チート無双が好きな人
✅ ダークな世界で“理性的な支配者”を主人公に据えた物語を探してる
✅ 内面描写に富んだ重厚なキャラクター劇に惹かれる人におすすめ!

“人類悪のカリスマ”として描かれるアインズだが、
実は内面で最も人間的なのが彼自身という皮肉。

異世界で築かれていく“ピースの抜けた居場所”と
かつての仲間たちとの記憶が交錯する展開は
シリーズを追うごとに深みを増していきます。

“最強だからこそ、孤独が深まる”
そんな主人公の苦悩に共感できる
かなり大人向け異世界ファンタジーをぜひ!

個人的評価:★★★★☆(4.8/5)

作品情報

  • タイトル:オーバーロード
  • 原作:丸山くがね
  • 漫画:深山フシギ
  • 出版社:KADOKAWA(角川コミックス・エース)
  • 巻数:既刊19巻で完結(※続編の<新世界編>連載中!25年6月時点で既巻2巻~)
  • メディア展開:TVアニメ、映画、スピンオフ(ぷれぷれぷれあです)など多数展開

📚 Amazonで見る

おじさんオーク
おじさんオーク

ネトゲと別れは常にセットです、逃れられない!

金髪ロリ騎士
金髪ロリ騎士

散るからこそ鮮やかな花なのかも

オーバーロードが好きならこちらもオススメ!

  • 現世で遊んだのネトゲに近い世界観へ転生
  • 主人公を勝手に深読みして持ち上げる強力な部下達
  • 最強ながらも国づくりが主軸

そんなオーバーロードの世界観にかなり近い作品が
コミカルでダンディな魔王様が主人公の
魔王様、リトライ!(R)です。

※(R)は一部を終えた続編に付く記号で、こちらの<新世界編>みたいなものです

アインズ様は異世界において
かつてのギルド、アインズ・ウール・ゴウンを約束の地として
もし帰ってきた仲間たちの寄る辺(ユグドラシル)のために建国をし
その名を拡大するために異世界での覇道を突き進む作品ですが

魔王様、リトライ!の主人公伯斗は
強さの中にジョークも利かせる紳士的&優しいナイスガイ、
オバロに比べてゆっくり肩の力を抜いて読める内容&美少女キャラに重きを置いた作品です。

美少女キャラの心理描写は随一!

オーバーロードが好きであれば間違いなくハマる作品ですので
気になる方はぜひ↑記事を参考にしてみてください。

📚 Amazonで見る

タイトルとURLをコピーしました