【異世界食堂 洋食のねこや】七日に一度、異世界と人が繋がる扉。 “ねこや”が織りなす極上のグルメ異世界譚【角川版】

料理・グルメ系

(そうだ洋食屋行こう!)この作品、こういう人に刺さる!

異世界酒屋「のぶ」と並ぶ、純正異世界系グルメ作品の金字塔。

『異世界居酒屋「のぶ」』が「人情と和食」、
『異世界食堂「ねこや」』は「人生と洋食」――
似て非なる“異世界グルメ”の名作ダブルエースです。

  • “異世界×料理”という優しい世界観が好き
  • 個別の登場人物が、料理によって変わる物語が読みたい
  • 派手じゃないけど、沁みる異世界ファンタジーを求めている

そんなあなたにぴったりなのが、
『異世界食堂 洋食のねこや』【角川コミックス・エース版】です。

あらすじ(ざっくり)

普通の街角にある、洋食屋「ねこや」
普段はごく普通の食堂だが――
毎週土曜日、異世界と繋がる“特別営業”が始まる。

エルフの戦士、獣人の商人、果ては世界のまでも…
異世界の客たちが、それぞれの想いと空腹を抱えて
“ねこや”の扉をくぐるたび、物語がひとつ生まれていく。

出てくるのは、シンプルな洋食と心温まるひととき
今日もまた、ねこやの扉が“異世界側”で静かに開く――。

あらすじの詳細を見る(ややネタバレあり)

本作の最大の魅力は、“食”が生み出す小さな奇跡の連なりです。

各話ごとに主役が変わり、
「その人物にとっての一皿」が描かれます。

  • 故郷の味に似たメニューで涙を流す旅人
  • 商談の途中に立ち寄って恋が芽生える貴族
  • 禁忌とされる食材を、ねこやで初めて口にする魔族…

彼らにとって“ねこや”は、ただのレストランではなく、
日常と非日常の境界を越える、心の避難所となるのです。

扉によって召喚されたすべての種族が「ねこや」を尊重し
決して侵してはならない聖域として料理と、そして自身と向き合う――

一見、どこにでもある洋食屋。
でも、それが“誰かにとって唯一の場所”になる。
そんな優しさの連鎖が、本作の魅力の核です。

個人的に推せるポイント!

  • 毎話が完結型のショートストーリーで読みやすい
  • 登場人物の“背景”と“料理”がきれいに噛み合って感動できる
  • 派手さはないが、穏やかな多幸感に満ちている
  • 店主と看板娘・アレッタ、守護者・黒のこなれ感も素敵!

“料理そのもの”というより、
料理によって人生が動く瞬間に立ち会える感覚が素晴らしいです。

少し気になるかも?

  • おなかが減る
  • メニューはお酒ひかえめの洋食寄り。和食中心の『異世界居酒屋「のぶ」』と比べて嗜好が分かれるかも

深夜に読むと関連のお店(※当然閉まっている)を調べたり
気になった料理のレシピを検索します。

グルメ系漫画を読んだ反動がしっかりとあります。

金髪ロリ騎士
金髪ロリ騎士

グルメ系あるあるですね

角川版とヤングガンガン版の違いって?

実は本作には、スクエニ(ヤングガンガン)版の出張コミカライズも存在します(全4巻で完結)。
そちらはややデフォルメ寄り&テンポ重視で、
“異世界の料理に驚くリアクション”をコメディタッチで描いています。

対してこの角川版(本作)は、

  • 原作の章立てに忠実
  • 登場人物たちの背景描写が濃く
  • 絵柄も繊細で“食の美しさ”をより丁寧に演出

と、しっかり読みたい読者向けの“本編系”コミカライズとなっています。

基本的なストーリーは本作と変わりませんが
一部で展開順序が異なっていたり、オリジナルエピソード(※BBQやアレッタさんのおにぎり、ジャガバター等)もあるため
こちらもこちらでスピンオフ的に
はっきりいって両方とも楽しまないと勿体ないです

ただ、出張版として話を完結させるために
現時点(2025/05)で本作に先行するネタバレ要素(※「ねこや」に扉ができるきっかけ等)があるため
その点が気になる方は注意が必要かもしれません。

(あくまで情報の先出し的な要素ですので、がっかりすることは無いかと思います)

まとめ:それは、異世界と現代をつなぐ扉。“あたたかさ”で満たす食堂の物語。

心が暖かくなって、おなかが減る作品。

✅ ガツガツした冒険より、“静かな幸せ”を味わいたい
✅ 食をテーマにした物語で、感情が動く作品を探している
✅ 読後に、なんだか優しい気持ちになれる漫画が読みたい

そんなあなたに、
『異世界食堂 洋食のねこや』&『異世界食堂』は、絶対おすすめの一皿です!

邪教徒おじさん
邪教徒おじさん

アニメ版のEDでなぜか涙腺にきてしまう

おじさんオーク
おじさんオーク

オムライスとビーフシチューをおいしく作れるようになりました!

個人的評価:★★★★★(65,536/5)

作品情報

  • タイトル:異世界食堂 洋食のねこや
  • 原作:犬塚惇平(ヒーロー文庫/なろう発)
  • 漫画:九月タカアキ(角川版)
  • 出版社:KADOKAWA(角川コミックス・エース)
  • 巻数:既刊5巻以上(連載中)
  • アニメ化:2期まで放送済(2021年)

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