（ザ・ワールド！）この作品、アラフォー男子に刺さる！
- チート主人公がどこまでやるか見てみたい
- 下品ギャグ＆セクハラ描写も笑って受け止められるタイプ
- 見えなかった主人公の“中身”が見えてくるのが良い
- 第三者のサンドボックス的作品が好き
そんなあなたにおすすめなのが、
『時間停止勇者』です！
あらすじ（ざっくり）クズっぽいけど外道ではない、不思議な魅力の主人公
自身のSNSアカウントが炎上して絶望した瞬間
どういうわけか、異世界に転生された普通の青年・葛野セカイ。
彼の手にはゲームのコントローラのようなものが握られており
――その力はなんと
“時間を止める能力”だった！
最強すぎる力を手に入れたセカイだが、気がかりな点がひとつ
彼の視界には、およそ3日のナゾの制限時間が刻まれていた。
だがしかし、時間停止中はそのカウントも停止する…
セカイは時間停止能力をフルに使い
この世界で課せられた何かを探し出し、クリアしようと奮闘する。
出会った仲間たちにも容赦のないチートを実行し
当然、気付いた者から当然の報復や軽蔑の眼差しを向けられるのだが
ともに課題？をクリアしていく＝世界を救うセカイに対して
少しずつ変化が起きはじめていく――
本作の面白さは、「チート＝絶対善」ではないことを突きつけてくる点にあります。
勇者としての認定を受けてもなお
時間停止という無敵の力を得て、やりたい放題のセカイですが
彼が考えを改めることはなく終始マイペース。
しかし根っこにあるのは意外な仲間思いの正義感と
あらゆる努力を苦としない性格の持ち主であることが序盤からも見て取れます。
強敵を倒すためなら
時間を停止して何か月も筋トレしたり
仲間の救出をとてつもない労力で実現したり
クズだけど決して外道ではないことに気付かされます。
読者は「やっぱり最低だな…」と呆れつつ、
「なんか、こいつ…嫌いじゃないな」と思い始めている自分に気づくかもしれません。
エロ・ギャグ・イタズラの向こうに、
物語であまり明かされることのなかった
セカイの“心”が見えてくるという軸があるからこそ、
クズだけど決して憎めない、クセになる作品に仕上がっています。
セカイ＝世界！で時間停止ということはやっぱり…？
『世界』ッ！時よ止まれ！
個人的に推せるポイント！
まるでゲームのような
そうだったのか～！と驚くギミックが物語に詰め込まれており
ダイナミックな展開がとても面白い作品です。
第三者の何者かが世界への課題を突き付けてくる
サンドボックス物語的な楽しさがあります。
- 最強なのにやることが“しょーもない”のが逆に新鮮
- セリフやメタネタのキレが良くて、テンポ◎
- 女性キャラが“被害者”なのにしっかり立ってるのが良い！
ギャグの裏にチラリと見える“本気”が好きな人に、刺さると思います。
ときおりのギャグ要素で気持ちよく読み進めることができます
ニーニャさんが代弁者としてうまくリードしていますね
少し気になるかも？
- セクハラ描写が多め（ギャグ寄りだけど、人によってはNG）
- 絵柄が少し粗目かも？（テンポが良いので気になりません）
- 男性味方キャラは出てきません！
女性の敵のようなセカイですが、
それを笑える読者層に向けた確実に計算された演出です。
また絵柄重視の人には気になる作画ですが、
あっと驚く展開でぐいぐい読ませる作品なので気にならなくなります。
まとめ：力だけで英雄になれるとは限らない。けど憎めない。
やるときはやる！
憎めない主人公が魅力の不思議な作品。
✅ チート能力の“無駄づかい”が好き
✅ クズな主人公が実はそうでもない…？と導かれていく展開が好き
✅ ギャグとエロと成長を全部混ぜた作品が読みたい
そんなあなたには、
『時間停止勇者』は危険だけど中毒性アリです。
個人的評価：★★★★☆（4.5/5）
まあ減るもんじゃないし…
クズっすなあ…
この作品にはこちらもオススメ！
制限時間、条件クリア…
第三者の世界に翻弄されるサンドボックス的作品であれば
俺の現実は恋愛ゲーム??かと思ったら命がけのゲームだったも面白い！
こちらはギャグ要素の一切ないサバイバルサスペンスのような内容で
絵柄も世界観もまるで別物のようにも思えますが
結果的に救うという目的においては意外な共通点が多いこちらも名作です。
”時間停止勇者”がドンピシャなアラフォー男子には間違いなくオススメ！
作品情報
- タイトル：時間停止勇者
- 原作・漫画：光永康則
- 出版社：講談社（シリウスコミックス）
- 巻数：既刊11巻以上（連載中）
- ジャンル：異世界転移／時間停止チート／ギャグ＋セクハラ
