この作品、アラフォー男子に刺さる!
主人公・ルーシェルの中で失われていた
「子供時代」「家族」を再び取り戻す物語。
ルーシェルを迎えてくれた家族・仲間たちと
それに一生懸命報いる姿勢がじんわりと優しい物語です。
- 異世界ものの成長描画でも“戦って生きる”サバイバル要素が欲しい
- 全体的に心温かくなれる作品が好き
- 捨てられた子が力をつけ、やがて周囲に認められてゆく「静かな成り上がり」が心地良い
そんなあなたにおすすめなのが、
『公爵家の料理番様 ~300年生きる小さな料理人~』です!
あらすじ(ざっくり)
ルーシェルは、病弱であるがゆえに
剣聖の父から「役立たず」として
魔物の跋扈する山に捨てられた少年。
飢えと病に朦朧としながらも
たまたまスライムを食べたことで
ルーシェルはある変化に気付く──。
「魔物を食べれば、強くなれる…?」
人間界で禁忌とされる魔物食でスキルを獲得できると知ったルーシェルは
強くなって父の勘当を解いてもらうため
命がけのサバイバルに身を投じる!

私なら初日でダウンですね

どうやっておじさんになったってハナシよ
個人的に推せるポイント!
- ルーシェル自身ではなく、仲間を引き立てる筋書きが◎
- ルーシェルと公爵家、仲間たちの「恩義に報いる」義理堅さもいい!
- 360年ぶりに取り戻した子供の時間がまぶしい
単なる不老不死チートによる無双ではなく
“空白の子供時代を取り戻す”
というテーマ性が深いです。
ルーシェル自身がバトルでただ無双をするのではなく
生まれて360余年、初めてできた仲間たちへ
自身の持つ知識、スキルで全力サポートする内容が多めで
孤独の生涯(=最初の60年)との対比をうまく描いています。
少し気になるかも?
- バトルバトルといった描写は薄めでヒューマンドラマ寄り
- グルメ系(寄り)作品として見るとやや中途半端な感あり
義理人情が押し出されている内容のため
“のんびり異世界メシ”を求めている人には料理や生活要素ががやや物足りなく
“全能スキル“を求めている人にもバトル要素が物足りない
かもしれません。
全体的に落ち着いた感じで
時代劇のような人情描写が好きなアラフォー男子にはじんわりと刺さる内容です。

優しい貴族に温かく迎えられるってなんかいいですよね
まとめ:料理で生きる!異世界グルメ×成長譚の異色作!
✅ 捨てられた少年が360年後に人生をやりなおす壮大な物語
✅ バトルや料理ではなく、ヒューマンストーリーが光る
✅ パンチは控えめ、仲間や居場所の獲得といった再生ドラマがじんわりと響く
静かで、強くて、優しい──そんな主人公や仲間が集まる
異世界の物語に心温めましょう!
個人的評価:★★★★☆(4.3/5)
作品情報
- タイトル:公爵家の料理番様 ~300年生きる小さな料理人~
- 原作:延野正行
- 漫画:斎藤縹
- 出版社:講談社(ヤングマガジンコミックス)
- ジャンル:異世界料理/サバイバル/成長譚/追放系/スキル取得型
- 既刊:6巻~(2025年6月時点)
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