主人公ヴィムのキャラクターが報われない性格・境遇で
読めば読むほど応援したくなってしまうのが
本作の最大の魅力。
新しく迎えられた夜蜻蛉メンバーの温かさや
戦闘描写の爽快さもあり
物語が進むほど面白さが加速するタイプの作品です。
“派手ではないけど、心に沁みる”
そんな作品を探している方には
全力でおすすめできます。
誰よりも仲間思いで、誰よりも慎ましく――
それでも「必要ない」と言われた少年は
新たな仲間に出会い、真の力に目覚めていく。
今回紹介するのは、王道“追放系”にして感情に深く訴えかける珠玉の一作、
『雑用付与術師が自分の最強に気付くまで』。
「自分は本当に無価値なのか」
「信じてくれる人がいるなら、報いたい」
そんな静かな決意が、やがて世界を揺るがす力へとつながっていく――。
控えめな主人公が勇気をもって踏み出す一歩に
あなたもきっと心を打たれるはずです。
あらすじ(ざっくり)
主人公・ヴィムは、戦闘力を持たない「付与術師」として
仲間のサポートと雑務全般に徹する心優しい少年。
ある日、仲間のピンチを救うために単身で強大な階層主に挑み、
奇跡的な力でこれを撃破する。
だが――
それを嫉妬したリーダーによって、「手柄を横取りした」として
あろうことかパーティーから追放されてしまう。
絶望するヴィムだったが、幼馴染の少女・ハイデマリーに救われ、
最大手パーティー「夜蜻蛉」に迎え入れられることに。
自分の無力さに怯えながらも、
“信じてくれた人”に報いたいという想いから
ヴィムは再び前を向いて歩み始める――

どこか心暗い目つきや風体はリゼロのスバル君を彷彿とさせますね

男子はボコられてからの再起に魅力が詰まっているのですよ
推しポイント
- 控えめで優しい主人公が信頼によって成長していく王道展開
ヴィムの心情描写が丁寧で、共感と応援したくなる構成です。 - “雑用”という肩書きの裏に眠る、チート級の才能
誰にも見抜かれなかった力が、真の仲間に支えられて覚醒していく瞬間が熱い! - 優しさで世界を変える主人公像
強さや無双よりも「信じてくれた仲間に恩を返したい」という動機が好印象。
優しさが最大の強さになる展開に心を打たれます。 - 夜蜻蛉メンバーの懐の深さとチーム感
ヴィムの不安に寄り添い、実力を引き出していく仲間たちとの関係性も見どころ。
注意点(人によっては気になるかも)
- 展開は“追放系”テンプレに忠実なので、好みが分かれるかもしれません。
- 序盤はやや地味に映る可能性あり。ヴィムの成長をじっくり見守るタイプの作品です。
まとめ・評価
仲間に裏切られ、信頼を失った少年が、 新たな仲間の中で居場所と才能を見出していく――。
『雑用付与術師が自分の最強に気付くまで』は、
ただの“追放もの”では終わらない、丁寧な心理描写と人間ドラマが光る作品です。
自信をなくした主人公が、信頼の中で力を発揮し始め、
やがて“世界を揺るがす力”へと目覚めていく――その過程が感動的。
派手な異世界無双とは一味違う、静かだけど確かな成長譚。
誠実で心に残る一作として、多くの読者におすすめです!
作品情報
- タイトル:雑用付与術師が自分の最強に気付くまで
- 原作:戸倉儚
- 漫画:アラカワシン
- 出版:双葉社/モンスターコミックス
- ジャンル:ファンタジー、追放系、成長譚
- 主な読者層:10代後半~40代男性中心
- 既刊:8巻~(2025年7月時点)
温かい追放→再起系の名作ならこのコミックも間違いなくオススメ!
- 控えめな自己評価と追放
- その隠された価値を見出される再生劇
- 新たな居場所での義理堅き献身と決意
そんな雑用付与術士に近しい
非・ざまぁ系テイストの名作といえば
勇者パーティを追い出された器用貧乏~パーティ事情で付与術士をやっていた剣士、万能へと至る~(器用貧乏追放)が絶対オススメ!
新たなパーティーに迎えられ
正しく主人公の異能を評価する仲間たちとの
とてつもなく温かい物語が胸に沁みる傑作です。
作画も驚異的に丁寧で
男女キャラクターの魅力もバッチリ。
まず間違いなくハマりますので
ぜひ下記記事を参考にされてみてくださいね!